ユング派心理療法・個人分析とは

ユング心理学とは

ユング心理学は、スイスの精神科医で心理学者のC. G. ユングが創始した心理学です。ユング心理学では、人間のこころには、大きく分けると、意識できている部分と意識できていない部分(=無意識)があり、無意識の要素に注意を払うことによって、意識できることが増えていくと考えています。意識できることが増えると、人は自分自身についての理解が深まり、それがこころの安定をもたらしていきます。

 それでは、「無意識の要素に注意を払う」には、どうすればよいのでしょうか?ーユング心理学では、人が寝ている間に見る夢の中にヒントがあると考えています。夢は、いわば、こころの状態を映し出す鏡であり、無意識からのメッセージなのです。

 このような理解のもと、ユング派の心理療法や個人分析では、夢の分析が重視されています。夢の他にも、その人の空想やファンタジー、イメージの中にも無意識の要素は見出されるので、そうしたものの表現手段の一環として、箱庭を作成したり、描画に取り組むことも大事にしています。

 

ユング派心理療法と個人分析の違い

 ベースに「こころを通じて自分自身を知る」という方向性がある点では、ユング派心理療法も個人分析も同じです。

 個人分析は、夢分析が中心となるので、夢に関心のある方やユング心理学に興味を持っている心理臨床家向きといえるかもしれません。

目白ユング派心理療法室Libraでは

 当心理療法室でも夢分析を行っています。また、箱庭の作成や描画に取り組んでいただくこともできます。ただし、強制することはありませんので、夢や箱庭、描画などに関心がない方でもお申込みください。